こんにちは
2014年もインフルエンザが流行しているみたいで、
私の友人もすでに何人もインフルエンザにかかっています。
そして予防接種を受けたとしても、
インフルエンザにかかってしまうことがあります。
一旦、インフルエンザにかかってしまうと
高熱と体の関節にきしむような痛みが襲ってきます。
そして人によってひどいのは頭痛の症状。
頭が痛いと目をつむって眠ろうとしても全然眠れなくなってしまいます。
そんな時、市販されるようになった、
解熱や鎮痛作用の高いロキソニンの服用を考える人も多いと思います。
インフルエンザの時に使える薬は限定されていて、
ロキソニンは禁忌といったことも言われています。
インフルエンザ時に使えるのでしょうか?
ロキソニンの効能と副作用
ロキソニン( 成分名:ロキソプロフェンナトリウム)は
炎症や熱、痛みを引きおこす原因物質プロスタグランジンの生成を抑制してくれる薬で、
解熱・鎮痛効果、炎症を抑える効果の高い薬として用いられています。
用途としては一般的に、
関節リウマチ、関節痛、関節炎、腰痛、歯痛、手術後の鎮痛・消炎
なんかに使われています。
副作用には胃痛、吐き気、嘔吐、食欲不振、むくみ、
過敏症(アレルギー症状)、眠気、腹痛、下痢なんかがあり、
アスピリン喘息の方には用いることが出来ません。
ロキソニンは同様に、鎮痛・消炎作用の高いとされている、
「ボルタレン」や「アスピリン」よりも副作用が弱く、安全性が高いため、
よく用いられています。
ロキソニンとインフルエンザ
インフルエンザ時に薬解熱鎮痛薬が制限されるのは、
「インフルエンザ脳症」や「ライ症候群」の発症につながるから。
インフルエンザ脳症の症状としては、けいれん、意識障害、異常行動、
重度の後遺症や最悪の場合、死に至ります。
インフルエンザ脳症は子供(特に1~5歳)に起こりやすい症状です。
アスピリン系の薬(バファリン)や「ボルタレン」、「ポンタール」は
インフルエンザ時に服用すると、この症状が発症する危険性が高いため、
使用が禁止されています。
アスピリン系の薬(バファリン)やボルタレンは大人でも処方されることはありません。
ロキソニンは薬の作用の仕方がこれらとは違うので、
インフルエンザ脳症が起こることは稀。
医師の判断のもと、大人には服用されることがあるようです。
ロキソニンは鎮痛作用があると同時に、
解熱作用の強い薬でもあります。
熱が出るのは、ウィルスの活動を弱くする体の防御反応であって、
ロキソニンで解熱すると体温が下がりすぎてしまい、
ウィルスの活動を弱められずに、症状が長引く可能性があります。
服用するのは頭痛や高熱の症状がひどい時にしておくのがいいですね。
ロキソニンよりも効果は弱いですが、安全な薬としては、アセトアミノフェン系の解熱剤、
「カロナール」や「タイレノール」が日本では認められています。
子供にはアセトアミノフェン系を飲ませるのが一般的ですが、
アセトアミノフェン系は鎮痛作用が弱いために、
イブプロフェン系の薬が用いられることもあります。
飲み合わせの悪いもの、他の薬との併用は?
インフルエンザになると「タミフル」や「リレンザ」、「イナビル」などの
薬を使っている人が多いため、併用になることが多いと思いますが、
これらとの併用は基本的に大丈夫です。
飲み合わせに気をつけておきたい薬には、
抗血栓薬のワルファリン、リウマチ治療に使われるメトトレキサート
糖尿病薬のアマリール、グリミクロン、利尿薬のフルイトランなんかがあります。
また、アスピリン喘息にかかったことのある方や、
胃への負担が大きいため、胃潰瘍や消化性潰瘍の人は使用を控えましょう。
病院で処方されるロキソニンと市販薬のロキソニンの違い
最後に病院で処方されるロキソニンと
市販薬(ロキソニンSなど)との成分に違いはありません。
効き目には違いがありませんが、
容量・用法には気をつける必要があります。
市販薬は頓服(必要なときに服用する)だけですが、
処方薬の方は毎食後投与などのように長期の服用もできます。
ロキソニンは胃への負担が大きく、
長期服用における消化性潰瘍の危険性があります。
インフルエンザで短期の頭痛に服用するだけなら市販でも構わないですが、
インフルエンザの頭痛が長期にわたる場合は医療機関で診てもらいましょう。
インフルエンザで安全性が証明されているのはアセトアミノフェンだけです。イブプロフェンに関しては絶対的な禁忌となっていないだけで、積極的な投与を推奨できるほどには安全性が確立いていないと思います。表現の方法に問題があるのでは?
こんにちは
この記事ではイブプロフェン系はアセトアミノフェン系のように、世界的にインフルエンザの子供に用いられているという話がありますし、
いくつかの小児科で症状がひどそうな場合にはイブプロフェンを用いるというように紹介されていたところがありましたので、
安全な薬として紹介させていただいてました。
実際には日本で安全性が認められているのはアセトアミノフェン系だけで、
鎮痛作用が弱いために、場合によってはイブプロフェン系を用いるというのが日本の主流のようですね。
少し表現を変更いたしました。