こんにちは
冬の朝、すごく寒い時にニュースで
「放射冷却が強まり冷えこむでしょう」みたいなことをよく聞きますよね。
放射冷却ってよく聞くけど一体どんな現象なんでしょうか?
数式とか見てるだけでもムリ!という人や科学なんて全くチンプンカンプンだよ
という人でもわかるように解説していきたいと思います。
放射冷却とは?
放射冷却と言うと難しく聞こえますが身近な現象でいうとお風呂を想像してください
熱というものは温かいところから冷たいところへ移っていきます。
お風呂って最初に入った時は暖かいですよね。
お風呂から上がったあとに何もせずに時間がたつと熱が逃げて冷めてしまいます。
でもお風呂にふたをしておくと次にお風呂に入る人も温かいまま入れますよね。
それとおんなじことが宇宙と地球で起こっています。
昼間は太陽の光(熱)があたっているので地球が暖められています。
そして夜になると太陽の光はなくなってしまい温めてくれるものがなくなります。
風邪が弱く大気中の水蒸気が少なくよく晴れた夜は雲のように熱が宇宙へ逃げるのを遮ってくれるものがないので
地球の表面(地面)からより冷たい宇宙へと熱が逃げていくということです。
この大気中の水蒸気が少なくよく晴れた夜というのが主に日本の冬の天気とだいたい一致していて
東京など関東の冬はよく乾燥しているので放射冷却現象が起こりやすく朝方に冷え込むことが多くなります。
よく放射冷却が起こった日に霜が降りることが多いのは
この冷え込んだ空気のせいで地表付近の温度が0℃以下になるためです。
放射冷却を応用すると?
現代ではこの放射冷却の原理を応用して電気の要らない冷蔵庫が発明されています。
作り方は簡単で中に熱が伝わりやすい様に水で満たし
外部から熱が入り込まないように断熱材で覆ったあと
冷蔵庫の上部に放熱しやすい素材を取り付けるだけ。
天気がよく晴れる地域に住んでいれば
これだけで真夏の昼でも冷蔵庫内は7~8℃程度に維持されるそうです。
若干の冷え具合が天候に左右されてしまうところはありますが究極のエコですね。
もっと先になるかもしれませんが研究が進めば将来、クーラーのいらないお家も作れるかもしれませんね。
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