こんにちは
「これから悪いことが起こるかもしれない」、「気がおかしくなりそう」、
「死んでしまうのでは…」といった強い不安感や恐怖感が、
なんの理由もないのに襲ってくる。
動機や息苦しさ、めまいや発作なんかが急に表れるのはパニック障害かもしれません。
パニック障害の症状や原因、発作が起きた時の対処法はどうすればいいのでしょうか。
パニック障害に代表的な症状は?
パニック障害で体に表れる症状が「パニック発作」。
一度に次の症状がいくつも現れてきます。
- 動悸
- 息切れ
- 吐き気
- 冷や汗
- ふるえ
- めまい、立ちくらみ
- ふらつき
- 胸が締め付けられる
- 絶望感
- 離人感(現実が現実ではない感じ)
パニック発作は20分ほどでおさまりますが、
何度も発作が現れると、また発作が起こるのではないのかという「予期不安」と
あそこに行った時に発作がおきて、周りに人が来たらどうしようという「広場恐怖」
という不安や恐怖感が襲ってきます。
パニック発作が現れたら…と不安に思って、発作が起こることを恐れるばかりに、
電車やバス、旅行、人混み、スーパーのレジ、エレベーター、美容室などの
以前発作が起きた所や発作が起きた時に人の助けが得られない所
を避けるようになり、日常生活に支障がでてきます。
発作が原因となって起こる不安感や恐怖感がパニック障害を悪化させるんですね。
パニック障害が起こる原因は?
脳で分泌される神経伝達物質に異常が起こるためだと考えられていて、
主に恐怖や不安をコントロールする「ノルアドレナリン」や
興奮や緊張を抑える「セロトニン」が関係しているとされています。
ただしパニック障害の原因は現段階でははっきりしているわけではなく、
現状では仮説にとどまっています。
パニック障害はアルコール依存症やヘビースモーカーの人がかかりやすく、
カフェインのとりすぎ、睡眠不足、過労、緊張、ストレスなども
発作を誘発させる引き金になります。
発作の予防法、対処法は?
パニック発作は突然起こるので、
事前に対処法を知っておくことが安心感にもつながり、
予防出来るだけでなく、発作が起きた時の症状を最小限にできます。
・発作を受け入れる
不安を全部取り除く方法を見つけるのは難しいですが、
不安と上手に付き合っていくことは出来ます。
そして上手に付き合っていると症状は徐々に弱くなっていき、
結果的にパニック障害が気にならなくなるまで改善する場合もあります。
「発作は起こるもの。大丈夫。」という考えを日頃から持つようにしましょう。
パニック障害で死んでしまうということはありません。
もし発作が起きても時間がたてばちゃんと落ち着きます。大丈夫。
それでも不安が抜けないようなら、
自分でパニック障害になった時にどうして欲しいかを紙に書いておいたり、
緊急連絡先を書いた紙を持ち歩いたりするようにしましょう。
・ストレスをためこまない
パニック障害の方はストレスを感じやすい、溜め込みやすい傾向にあります。
ストレスを抱え込まないように自分なりの発散方法を見つけるようにしましょう。
セロトニンの分泌が増えると自分の感情や精神状態を落ち着けてくれます。
もし自分でなかなかいい方法が見つからないという場合はこちらを実践してみましょう。
我慢できない自分に負けない!セロトニンの分泌を増やす3つの方法
発作起きた時の対処法
・「大丈夫」と自分に言い聞かせる
もしも発作が起きてしまったらまずは落ち着かなければいけませんが、
症状が出ている時はそんなに冷静になれるものではないものです。
緊張状態にあると恐怖心は増してパニックはますますひどくなってしまいます。
「大丈夫。大丈夫。」と自分の心で唱えながら、体の力を抜きましょう。
・深呼吸をする
発作が起きた時に気をつけたいのが「過呼吸」です。
過呼吸になると一時的に呼吸困難のようになり、パニック状態が続いてしまいます。
呼吸が深くなるようにゆっくりと息を吐くことを意識しましょう。
また腹式呼吸(横隔膜での呼吸)もパニック時の過呼吸には有効なので、
練習しておくといざというときに役立ちます。
身の回りの人にパニック発作が起こったら?
もしも身の回りの人がパニック障害を持っていて、発作が起きてしまった場合、
私達にできることや接し方についてはこちらにまとめておきました。
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